1月4日分と1月18日分

 まずは、1月4日分。

 今年のサザエさんはひと味違う。まずはワカメ。髪型が決まらずヒステリーを起こす。正月早々殺伐としている。カツオは新年早々隠していた0点のテストが大量に見つかる。マズイ、これはマズイ展開だ!
 しかし、サザエも波平も笑っている。
「お正月からそんなに起こらないわよ。ホホホホホ。」
 さすがに正月位はサザエも優しい。

 ノリスケは磯野家で大掃除の手伝い。というか強制労働。
「慶応元年元日」と書かれた日記帳を発見!ところが中身は1月3日までしか書かれていない、全くもって三日坊主だ。
「おじさんもご先祖様も三日坊主とは血は争えませんね」イヤミたっぷりの一言。「バカモン!」サザエはおとなしいが、波平は怒ります。ノリスケまたまた磯野家出禁。
「こうなったら今年からは、なんとしても三日坊主にはしまい!」そう考えた波平は日記を家族全員に書かせる事にした。
 しかし、日記を書こうとしているのは波平のみ。家族は全く乗り気じゃない。
「こうなったらタラちゃんを使って…」カツオが行動に出る。自らのおしっこでビシャビシャに濡らした日記帳をタラちゃんの布団へポイ!タラオのおねしょで日記帳が駄目になってしまった事にする。
 孫にはでれでれの波平。これでは怒れない。かくして磯野家の日記はやはり三日坊主になるのであった。

 今年の磯野家は寝正月。電話がかかってきても出ない。食事の片付けもしないし、風呂にも入らない。お客さんが来てもシカトを決め込む。
 暫く姿を見せないフネさんを心配して、隣の伊早坂先生の奥さんが警察を呼んでしまった!おそるおそる中に入ると、惰眠をむさぼる磯野家の面々が。
「おフネちゃん生きてる?ああ良かったわ、一家心中しちゃったかと思ったわよ。」
 心配には及ばず。家族全員こたつでまったり。これぞまさに寝正月。今年もサザエさんをよろしくお願いします。


 次は、1月18日分。
 ノリスケ、仕事で伊早坂先生の家に原稿を取りに。すると家の中が修羅場になっていた。理由を聞くとなんと!
「今夜はすき焼きに決まっとるだろ!」
「絶対しゃぶしゃぶだ!」

すき焼きかしゃぶしゃぶかで殴り合いの喧嘩。ノリスケ慌てて仲裁に入る。
「そんなのどっちでもいいじゃないですか」
 この一言に伊早坂先生カチン!
「そんなのとはなんだ!聞き捨てならん!」
 作家の逆鱗に触れてしまったノリスケはリストラの危機、困って隣の磯野家に行くも、出入り禁止中。ノリスケ路頭に迷う。
 カツオは学校なのになかなか起きてこない。布団から出てこない。これに対してサザエが一計。
「カツオ、今日は雪が降ってるわよ」
 この一言でカツオ刮目。喜び勇んで庭へ出るも当然雪など降っていない。カツオ騙される。サザエの作戦にまんまとはまる、カツオは唇を噛み締め復讐を誓う。
 数日後。「姉さん雪だよー」外を見ると白いモノが宙を舞っている。「まあ大変、外は晴れているのに家の周りだけ大雪だわ。お父さん達に連絡しなきゃ」波平とマスオに連絡する。ついでにノリスケにも連絡。
 ノリスケは窓際の部署に追いやられていたので、なんとしてもスクープが欲しかった。「磯野家の周囲だけ雪が降るとは珍しい。是非写真を撮らせてください」
 ところがこの雪はカツオが屋根の上から0点のテストを切り刻んで蒔いていただけだった。サザエも騙される。姉弟似たもの同士だ。
 これを聴いた波平。「バカモン!お前はどうして、人の迷惑になるような事しかしないんだ!」カツオやっぱり怒られる。早合点のサザエに関しては無罪放免。やっぱりカツオだけ嫌われている。
「父さんは何時も姉さんの味方ばっかりだ!こんな家出て行ってやる!」カツオ家出を決意。カツオも路頭に迷う。

 あれから何日が経っただろうか。カツオが居なくなった磯野家であったが、何事もなく生活していた。街をさまようカツオの前に現れたのは、同じように家を追い出されたノリスケだった。「カツオ君。みんなに謝って元の生活に戻ろう」「うん。そうだね。もうこんな生活こりごりだ」
 寒い冬空の街を二人肩を寄せ合い歩き、磯野家へ。果たして波平はカツオを許してあげるのか?ノリスケはタイ子の居る家に帰れるのか?今週も謎を残したままでサザエさん終了。「来週もまた見てくださいね〜。んっがんぐ」

 本当にこんな内容なんだろうか…。