独断と偏見は仕事に生かしてはいけない。

 時々私が頼まれる仕事の1つに、家賃の整理がある。滞納している人に会いに行ったり、出て行った人の敷金礼金をいくら返すか等を計算して振り込んだり、地味だけれども案外頭を使う仕事である。なんで私に頼むのかと、言うと、雇っている人が不動産業に向いていない弱気な人で、しっかり出来ないので私が代わりにしっかりする意味で時々頼まれるのだ。パートナーとなっているその人(仮名・佐藤さん)はかなり年上の男性で、高学歴で口べた。私は年下だけれども、年齢関係なくずけずけ物を言ってしまう位、しっかりしていない。
 今頭を悩ませている仕事は、6月に建て直す事になったマンションから出て行って貰った人が、突然出て行く事になったから返金を希望するという物だった。家賃が毎月振り込まれているかなどを確認した結果、社長と共に1ヶ月分返金する事になったそうで、佐藤さんに書類を持たせて会いに行かせた。
 相手が上手だったのか、佐藤さんが弱いからか、話がまとまらず、私が緊急招集され、相手の人と話し合う事になった。家賃滞納した時期がある旨などを伝え、10万円ちょっとお返ししますと伝えたら、相手が「佐藤さんがもっとくれるって言ったよ!その金額じゃ足りないよ!」と、言ってきた。「最低25万は返しますって言われたんだから!」 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
 慌てて社長に連絡を取り、社長自ら相手に電話させた。今10万貰ってまたお金振り込むならいいよと言われたので、本来1ヶ月分しか返金しない所を3ヶ月分相当の25万返す事で両者納得。今日、肩の荷が下りた。でも、なんで佐藤さんはクビにならないのかと思っていたら、どうもこの会社の元会社は佐藤さんの両親がやっていたのだけれども、息子に任せられないと思った両親が、社長を別に雇い、そして今も佐藤さんを雇い続けているそうなのだ。社長に「しっかりしろよ!」と、怒られても、何も言わない佐藤さん。因みに佐藤さんは雑務も上手く出来ず、振り込みもしたのかしてないのか誰にも言わない場合があるので、振り込みに行かせるのもアレらしい…(苦笑)。
 帰りに気分転換に大型書店に行って、戦国武将関連の本を数冊買ってきた。高校時代によく買っていた戦国武将の裏話なんかが載った本を立ち読みして、それから100円ショップに。驚いた事に、100円ショップに参考書が売っていた……時代も変わったな…100円で手に入れられる知識……素晴らしい。マダムの機能強化を狙って、右脳開発の本を100円ショップで購入。頑張ってくれ、マダム。