親子手帳。

 丸井を冷やかしに行くかなぁと、思っていたら通販で頼んでいたシャツがはるばる海外から届いたので、どうでも良くなって居た頃、親父が「買い物に行くから一緒に行かない〜?」と、誘ってきたので、一緒に買い物に行く事になった。
 お昼をおとんと一緒に食べた。隣の席の人も、父親と娘という組み合わせ。娘は16か17位のお年頃。父親と一切会話しないで、ずっと漫画を読んでいる娘。父親は娘と会話しようと、色々話しかけるけれども、「うん」とか「そう」だけで終わってしまう。
 俺がこの年頃だった時、俺と親父はどんな関係だったのか…。会話しないという事は一切無かった。その頃の俺はバンドのコスプレに熱中時代で(笑)、コスしてる俺をよく送っていってくれた。お昼を一緒に食べたりして「その衣装、もちょっと派手なのがいいよな…」と、注文をつけ、1度親父と母親合作の凄いコス衣装が仕上がり、某バンドで大ウケだったって事もあった。
 生まれて初めて、冬のライヴの為に髪を赤く染めたのも16だった。怒られるかと思いきや、親父は「うんうん、似合ってる。もっとド派手な色無かったの?」と、自分の派手好きを押し付けてきた。母親も色が気に入ったらしく、その後赤茶に染めると「え?真っ赤じゃ無かったの?お母さんやだー、あんたはピンクと赤がいいわよー」と、一般生活に支障を出しそうな(笑)色を注文するようになった。
 ライヴ会場に俺を送っていくのも大好きな親。そして派手な頭の人を見つけると、次回はあのような髪色に染めたがる母親(笑)。訳の分からない親子関係が築かれた高校時代だった。そして俺が腐った頭の色になると、未だに母親大興奮(爆)。おかんは赤(ピンク含む)と、シルバーとグレーが好き。親父はオレンジ、赤、グレーが好き。親父の派手な趣味を生かして、サイパンで所々にラメのブルー等が入ったグレーに染めた時は、家族大興奮だったなぁ…。
 親父の頭の中では未だに俺の成長が止まったまま。お小遣いくれたら、500円って事もあり、ふたりで海外旅行に行って俺が夜中に酒が足りないからと24営業のスーパーまでフラフラ買い出しに行ったら、心配する。ホテルの直ぐ横だってのに、自分は熟睡してるってのに…(微笑)。自分だけイルカと泳ぎに行ったら、終わる時間を聞き間違えて「戻ってこないから、子供の頃にイルカと一緒に暮らすって言ってたから、ほんとそうなったかと思った…」と、嘆いた親父(笑)。変な親子。似てないから、しょっちゅう女房と思われる。親父の友達に愛人と間違えられる(爆死)。
 途中から参加したおかんと3人でデパートで買い物。入らないサイズの子供服にときめいていたら、作った方がいいわねぇ〜と、言われ、作ってくれる可能性が出てきたり。大人っぽい服を着た方がいいのか聴いたら、親が揃って「えー、未だいいよー勿体無い」何が勿体無いんだか…。
 今までずっと親父は高校野球以外興味が無かったのに、最近阪神戦をよっく見ているそうで、なんか詳しくなってきている(笑)。俺より詳しいかも。今年は優勝するのかなぁ?したら、なんかド派手な事をやってみたい。近所の子供に餅蒔くかな(笑)。