全く関係ないが、フィギュアの荒川さんのある時の顔があややのものまねをして流行った彼に似ているなと、思った。
 父と五島美術館への旅に出る。行く前に二子玉川まで出て、タコスのランチ。タコスってなかなか食べられなくて、自分でも時々作るんだけれども、最近ご無沙汰だったのでとてもおいしかった。
 今回、五島美術館では特別展「よみがえる源氏物語」をやっていて、それを見る為にわざわざ電車で出向いていく田舎住まいのふたり。迷う事も無く、あっさり美術館に着く。ヤングさを感じられない(苦笑)、その熱気に圧倒されつつも、綺麗にデジタル処理された源氏物語絵巻を事細かく見る。五島美術館は東急の創設者のコレクションを集めた美術館で、なかなか展示会をしない。親父は30年前に源氏物語絵巻の作品展を見たらしいが、そう考えると次ぎに見られるチャンスは無いかもしれない。貴重なものを見られた時間だった。
 庭園もご立派で、高台から二子玉川方面を見ると、ここが建てられた頃はきっと多摩川ももっと遠くも見られたんだろうなぁと、お金持ちって凄いなぁと思いつつも、庭園を散策する。立派なお茶室は本格派で、凄いなぁと感動していたら、洗濯機が目に入って(笑)、現実に戻される。灯籠やら石ものが好きらしく、沢山である。石ものは余り好きでは無いので、そこに居た石で出来た羊の写真なんかを納めていく。広い庭園、喧嘩に負けた猫も居た。
 父がよく自分を美術館に連れて行くようになったのは、何時の事だかはっきり覚えていないが、小学校の頃だった気がする。別に教養を身につけるだの、なんだのでは無く、ただ連れて行く。だから、その展示が小学生の好まない訳の分からない展示でも、なんでも連れて行った。それから平気で何時間も散歩をし続けた。それは日が暮れるまで、飽きるまでの散歩だった。そして喫茶店で、ふたりの好きなコーヒーを飲んで帰る*1
 子供の頃は知らなかったんだけれども、高校の時に父親の学生時代を知った。父は母親に甘やかされすぎて育ってしまい*2、挙げ句母親は何もしないので自分でなんでもやらなければいけなくなり*3、ボタン付けもなんでも小学生で完璧に出来るようになった。そんな父だから、お小遣いの交渉なんて出来ないまま、高校生になっちゃって。美術館に行きたいけれどもお小遣いをどう貰ったらいいのか分からなくて*4、父は交通費を浮かすようになった。家から学校まで歩くのはざら、学校から美術館まで歩くのもざらだった*5
 だから未だに歩くのが好きで、俺は歩くのが好きじゃ無いのに歩かされる。最近は運動不足と向き合う趣味の会合と、勝手にのたまい、歩いているが。足が速いので見失う確率もあります(爆)。だから、地図が得意になったんだよな……。そんな自分にも歩く才能があって1度渋谷から落ち込んで音楽を聴きながら歩いていたら、大嫌いなG球団の河川敷に着いて、びっくりしました。
 帰りの電車で、前に座った人の小さい鞄からはみ出している極太毛糸がいい白をしていて、いいなぁと、目を奪われ、でもよくよく見ると、それは太いうどんだったり(爆)。
 家に帰ってもおかんが家出よろしく、何処かに行っているので、おとんと喋りまくる。おとんのギャグはやばすぎです。

*1:そう、小学生の頃からうちの両親は普通にコーヒーを与えていた。しかも、ブラック無糖。ミルクは可能だが、スジャータは使えない。その為、コーヒーが好きになってしまい、未だに1L飲む日もある

*2:好きなものばかりを食べさせて栄養失調になった事もしょっちゅうだったそうだ

*3:家事一般はお手伝いさんという感じで、おばあちゃんがやっていたそうだ

*4:弟は貰いまくって、マージャン道具一式とかバイクとか買って貰ってたんだから、どうにかしている

*5:足が速いからなんとかなったものの、四十七士の日に全部歩かされた親戚はもう嫌になったそうだ、速さにも距離にも