日本人なのに、海外にある日本庭園がバカみたいに好きです。某所にある日本庭園では、なんの木か忘れたがマッチ棒みたいにカットされていて唖然としていたら、ガイドさんに「あれは盆栽よ!」と、言われたが、2m以上ある盆栽(しかも地に植わっている)は有り得ない。でも、この日本庭園にはアイリッシュナショナルスタッド(馬の居るとこ)があるので、やる気満々で出かけました。バスにゆらり揺られて背中の星をはがしながら1時間30分。着きました。直行便が時々走ってるのね(前日に時刻表を見に行ったが、はっきり覚えていなかった漏れ)。庭園突入。この日本庭園は日本人が造ったので、いい出来です。家族連れ(勿論アイリッシュ)が庭園のあちこちでプロのカメラマンを従えて記念写真を撮っている。アイリッシュにも人気なのか。そんな俺も一眼レフとレフ板を抱え、一生懸命ブライスを撮っていますが。赤い橋があって写真を撮ってたら、此処で働いている人がニコニコ通り過ぎていった。茶室があったけれども、くぐり戸が無いので本格的な茶室とは言えないが、そのノスタルジックな感じはとてもいいなと、思った。
 日本庭園を1週した後、馬小屋に立ち寄る。子供の頃から飼い葉の匂いが大好きで、なんだかこの匂いを嗅ぐと落ち着く自分。だが、しかし。馬小屋には誰も居なかった、残念。その後、アイルランド競馬の歴史にも世界的な優駿の話題にも出る、アークルという馬のミュージアムを見る。馬の骨格見本、昔競馬場で騎手の体重を量るのに使われた吊るされた椅子(座りたかったが、止めておいて、ブライスを座らせた。いい経験したな)。それから、白黒の映像を見る。アークルは本当に凄い。障害レースで先頭馬がもう5馬身以上先を走っている。なのにアークルは徐々に徐々に近付き、鼻先、2馬身抜き、5馬身抜きでゴールに。凄い、なんて凄いんだ。しかも可愛い。いやー、この馬の写真集無いかなぁ。欲しい。
 その後、フラフラしていると、馬が居るのでゆっくり近付く。じーっと見つめる俺。その後、違う馬が此処の駐車場に来たが、馬が他にも居る事も原因しているのだろうか、啼きながら移動する小さい馬用の車を揺らしている。いや、揺らしているんじゃ無い。揺らしまくっている。似ているといえば、サザエさんのエンディングの家が揺れているシーン。あの状態なのだ、ずっと。馬って興奮すると我を失っちゃって、時々とんでも無い怪我をしたりするので、とても心配です。でも、この車が動き出すと自然に納まるのは何でだろう。洋風な公園をトボトボ歩いています。白鳥が居たので写真を撮りました。何時か羽ばたく瞬間の白鳥の写真を撮りたいと思いつつ、また歩いていると、原始人の住んでそうな(なんか言い方が悪いな)ピラミッド型の石造りの場所があって、みんな中に吸い込まれていくので俺も吸い込まれる事に。最終地点の床下には、クリスタル製品が綺麗に納められていました。あらー、綺麗ね(おばちゃん)。その後、牛が居た。この牛達、人が近付くと逃げるのねぇと、前を通っていった人の行動を見ていたが、牛の写真が撮りたいので柵に近付く。その瞬間、牛達が集まってくる。挙句、じーっとこっちを見ている。俺が歩く。牛が12頭以上ゾロゾロと俺の後を追ってくる。俺が柵に寄りかかって、一眼を前に出して構えて居ると、遠くに居た牛が近付いてきたり、交互に俺を見に来たりする。な、なんだ。前の人はスルーしてたじゃ無いか、お前ら。と、言う訳で可愛かったのですが、何時までも牛と訳の分から無い時間を共有しても仕方が無いので、トボトボ出口に向かう。
 またバスに乗り、ゆらり揺られて家に帰る。途中、トイレを借りたのだが、此処のトイレはジェンツとレディースが一緒である。前に並んでたおっさんが、ジェンツが空いたからと俺に「入るか?」と、聞いてくる。ジェンツは使えるが、俺は昔から座ってじっくりするのが好きだ。と、言う訳で断りました。
 昨日、パディ(俺の最初の先生)に借りた馬の種類から扱い方、ならびに手入れの仕方に乗り方まで載っている本をゆっくり見る。だが、この本。バカみたいに厚くって俺は1ヶ月で読み終わりたいのだが、とても無理な気がする。