好きだから…という感情だけでは無い、何か。

 最近、外猫のクララがカップ入りの猫餌にハマッて居るので、ウフムフの帰りにペットショップに行った。
 クララは今、猫好きおじさんの家の駐車場(屋根付き、トイレ付き、寝床あり)で暮らさせて貰っている。ただただ外猫を可愛がるだけでは近所迷惑になるのが解っているので、クララとよく遊んでいた茶猫のトラの飼い主であるおじさんに無理を承知で頼んだら、駐車場ならいいよ〜と、笑顔で快諾してくれて、かれこれ2年お世話になっている。
 我が家の近所には、大量に猫を飼っている人も居るし、猫が居るから…という理由で捨ててってしまう人が居る為、外猫がかなり多い。都内だけれども車が多い訳でも無く、電車も走っていないから安心して暮らせると言えば、そうだけれども。

 こんなに猫にのめり込むようになったのは、うちのガゼルを飼い始め、暫くして毎日我が家のドアを頭で叩いて、ご飯を催促していたシッポちゃんと出会ってから、だった。シッポちゃんは大きくなるまで人に飼われていたから、自分で餌を手に入れる術を全く知らない子。家と人の温もりを知って大きくなったのに、大きくなった途端、捨てられた。まぁ、仔猫の頃の愛らしさは殆ど無くなるからね、成猫になると。
 雨でも我が家に来ていたシッポちゃん。喧嘩をふっかけられ、怪我をして、動けなくなって、何日もご飯を食べられない事もあったけれども、寝床を教えてくれなかったので会いに行く事も出来ず、ただ毎日待つだけの関係だった。
 でも、ある日シッポちゃんが我が家に入りたがり、前までは玄関開けても外で待っているのに、中に入ろうと必死になるという事が何度も続いた。我が家は大家に猫を飼う際に報告しなければいけないので(大家、ペットが苦手です)、断りも無しに猫をもう1匹飼ったら、大家が激怒して殴り込みに来るかもしれない、挙げ句追い出されるかもしれない……生活もかかっていたので、シッポちゃんに「大家を明日説得するから!そしたら、一緒に暮らそう!」と、約束して、追い返した。
 そこから必死になった。シッポちゃんは大人しいから啼かないから静かだとか、迷惑は掛けませんと、言ったり…。1日で済むと思った話し合いは、思いの外難航して5日もかかってしまった。大家を説得し終わって、シッポちゃんを迎え入れる為の準備もした。
 だが、シッポちゃんは我が家に来なくなった。探し回って、色んな人に話しかけた。我が家から、かなり離れた所に住んでいた多頭飼いしているおばちゃんが、似た子の亡骸をこの間公園に埋めたと教えてくれて、私は泣きに泣いた。あの日、有無を言わさず家に招き入れ、面倒を見ていれば亡くならなかったかもしれないのに、私は自分の事ばかり考えて、それを拒否してしまった。うちの子より年下で、でもガリガリで。尻尾だけは立派だったから、シッポちゃん。そう名前をつけて可愛がったのに、なんて中途半端な事をしてしまったんだろう…。
 それからは、可愛がっても住む場所を見つけてあげたり、えさ代を全額飼って貰う人に負担して貰うのは可哀想なので、少し負担する…等して、外猫と付き合っている。でも、近所の人も猫好き多いので、みんな笑顔で色々やってくれる。手慣れたら、去勢手術してやらなきゃ…それが次のステップ。

 猫餌を数個買って、ケースに入った犬をからかった。ちょっと大きくなってしまったトイプードルは、ヘアカットしていないから小熊みたい。私に凄く懐くから、店員が「抱っこしますか?」と、聞いてきたけれども、欲しくなったら困るから断った。
 犬も好きだなぁ〜。でも、将来的にはマイ馬所有したいなぁ〜。乗馬したいし。