地蔵は閻魔大王の仮の姿。

 だから、毎日私たちの生活を見つめて居ます。無くなった後行われる、四十九日の法廷裁判で、この時の情報も使われるからね。

 ちゅう訳で。近所に従姉妹が住んでいる所為で、しょっちゅう愚痴を聞かされます。私は昔からこの従姉妹が嫌いで(はっきり言ってしまうけれども)、親に甘やかされて育った所為で超我が儘なんだよね。海に行けば砂が足に付くと、文句を言うし、学生時代も自分を持ち上げてくれる子以外は大嫌い、だから友達も上辺の友達ばかり。
 そんな従姉妹は結婚して、うちの近所に住んでいるんだけれども、舅(別居しているけれども、夫が家業を継いでいる為よく会う)がこの間1泊2日で伊豆旅行に行ったのを事後報告したら、「ええ!?旅行行ったの?」と、言われたとか、外食に行ったのを見つかって「こんな遅くにフラフラして!」と、怒られたとか、そういう事でイライラしてストレス溜めている。
 理由は明白なんだよね。赤ん坊が居るし、旅行に行く前に高熱で入院して退院したばかりだから、体調が心配だし、夜遅くに赤ん坊連れ歩くと自然と夜型になって、生活サイクルずれちゃうから。子供が居なくても解る事なんだけれども。
 んで言い出したのが「鉄骨が落ちて死んじゃえばいいのに!」ああ、全く貴方の母親(叔母)とそっくりな性格ですな…(呆)。そんな事言うもんじゃないし、願う物じゃ無いよ…と、言っても解ってくれない女です。自分がいちばん偉いんです。
 入院してた時も酷かった。自転車で行ける距離にある緊急病院なのに、うちのマダムに送り迎えを強要。子供の熱が上がってしまって、小児ERに入った時、従姉妹の子供より体調が悪い赤ちゃんが居て、注射されたり彼方此方触られたり、身体も痛いわ、熱も辛いわ状態の赤ちゃんが朝まで大泣き。その赤ちゃんの母親が翌日の朝「昨日の夜はご迷惑おかけしました…」って謝った時、従姉妹は「本当に迷惑でした!」と、大激怒。いや…赤ちゃんは喋れないから、泣くのは当たり前。そう言う時は普通だったら「うちの子もうるさくありませんでした?」とか「病気の時は仕方が無いですよ」って言うべきなのに、この始末。
 叔母も舅と同居していて、舅が死んだら土地の権利をあげる約束を取り付けて、全く家事もせず、自分は仕事や遊びに出歩いている。舅にお小遣いもあげていないから、1日家に居るしかないのに「毎日家でぼーっとしてて嫌になる!」、家に近所の友達が来たら来たでまた怒る。
 そんな舅を早くあの世に連れて行ってくれと、墓参りで夫(舅の息子)に頼むなんて、お門違いもいい所だ。舅は凄いいい人で、前叔母が勤めていたスーパーには買い物に行かず(お嫁さんは?とか聴かれるからね)、毎日渡されるお弁当代を切り詰めて、町内会の旅行に行ったり、孫にプレゼントを買ったりしているのに、全く喜ばれず。可哀想な限り。

 従姉妹の文句を散々聞かされたので、マダムとスーパーに行く。「ご近所の奥様方に、マダムとうちはそっくりね〜って言われる?」と、聴いたが、「全然言われないわよ」と、言われ、いいんだか悪いんだか。
 私は昔から説法が大好きで、暇な時にお寺に行って住職と話をするのも大好きだったから、よく母親に説法の話をしたりして居る。そのおかげか、母親も人を呪おうとか、そういう精神は全く無い。だから、叔母と従姉妹が苦手である。
 今日も従姉妹の愚痴の話をして「大丈夫。見ている人は見ているから」という意見で纏まった。いい人を呪うと、自分に返ってくるのよね、何倍もの威力で。特に弱い者がやられちゃうから、ご利用は計画的に。
 でも、この世に死んでいい人なんて、ほんの一握りしか居ないと思う。だけれども、それを望むのはまさにお門違い。全て神が決める事だから、人間は何も出来ないと思う。