可愛い子

マンションの隣に住んでいて、時々野球をしたりする小学生の男の子が、夕方「買い物に付き合って〜」と、泣きそうな顔で立っていた。話を聞くと、今小学校で流行っているという、恐い話が原因。その話は簡単に言うと、“○君という男の子が居てそのお姉ちゃんが修学旅行で沖縄に行った。お姉ちゃんは帰ってきてから、毎日悪夢にうなされ、とうとうその夢は○君にまで襲ってきた。夢で血まみれの兵士が「助かりたいか〜」と、聴いてきて、3つの中からどれか選べと。1つは、沖縄に行って石に触って帰ってくる。2つは、自分の友達を犠牲にする。3つめがやきとりを3本食べる。”という、訳の分からない内容だった。
 その子はかなりの恐がりで「話を聞いたら必ずその日、夢に出てくるんだって〜。守らないと、殺されちゃうんだよ〜」と、男なのに女々しい事を言っていて、おばあちゃんにまで「っなら、あたしがやっつけてやるよ!」でも、本人は焼き鳥を買いに行かなくてはいけない気分で満点。あたしにまで「話聞いたんだから、やきとり買いに行こう〜」と、言ってくるので、夜も近いので近所の商店街までお付き合い。
 無我夢中で焼き鳥を食べていたが、あたしとおばあちゃんは「その話はやきとりが食べたくて仕方が無い子が作った作り話だ」という結論で、納得。多分、何も起きないと思う。自分が小学校の頃も恐い話が流行っていて、全く自分は信じていなかったんだけれども、亡くなった娘を捜し求めて死んでも娘を捜し歩く父親の話を聞いた次の日は面白かったのを今も覚えている。
 友達も全く信じなかったんだけれども、その話を聞いた真夜中。寝苦しさで目が覚めると目の前に男の人の顔がドアップで!!!友達が叫んで起きたら、壁からはがれた光GENJIの誰かのポスターだったというオチだったんだけれども、それまで恐い話を信じてなかった友達は「笑ってそんなの嘘だと言っていたから、きっと罰が当たったんだ!」と、それからは恐い話が恐くて仕方が無い状態になってしまった。
 あ、NHKBUCK-TICK、格好良かったね。今井さかなりだるそうだったけどww