チルハル。


 この間たまたま暇だったからお寺に行ったら、お練り行列をやっていてその時お坊さんがこれをくれた。あげる人とあげない人が居て、それも不思議だがこういうのを貰うと切なくなるの、なんでだろうね。
 THE YELLOW MONKEYのSO YOUNGに「春はなんか優しくて残酷」という歌詞があるけれども、まさにその通りで自分にとって春は優しくて残酷な季節。大好きで、大嫌いな季節。春に空に吸い込まれた人が自分の周りに何人も居て、その所為で切ない。
 でも、最近は春といううららかな陽気の日差しが暖かく、命芽吹く季節に空に吸い込まれたのだから、きっと素晴らしく満ちた死だったんだろうと、思えるようになってきた。
 死は終わりでは無く、始まりである。自分は優しくも無く、素晴らしい人間では無いので、周りの人に「他人にありがとうと言われなくても、人に使えて徳を積めばきっと良い事があるから、今が辛くても毎日を笑顔で過ごした方が良い」と、よく話す。「憎む言葉を言うと、顔が歪むし、心も汚れるから、言ってはいけない」とも、言う。その2つは自分には無いものだ。だから他人には素晴らしくなって欲しい。
 さて、もう直ぐ5月。自分に発展や進展は生まれるのか。全く解らないが、少し大人になろう。