儚い恋に揺れて。

 ウフムフが早く終わったので伽藍さんの撮影に行く。いちばん近かった場所が旧小石川庭園。隣は国技館。付き合ってきた友達が「相撲取りの写真は撮らないの?」と、聞いてきたが、相撲取りに興味が無い自分。勿論笑顔で断った。
 無料の庭園で学生が近道とばかりに右往左往している中、でっかい伽藍さんを抱えて歩く俺。でも今日は誰も不思議そうな顔をしなかったな。前お寺で写真撮ってたら「あら!人形!」と、かなりびっくりされたおばちゃん「猫かと思ったわ」と、付け加えて去っていったっけ…。
 親子がカモメに餌をあげていた。すんごい数のカモメ、エサを投げると同時に食べるカモメ。昔ここに来た時確か鯉かなんかが居たんだけれども、今はさっぱり居ない模様。友達が「食べちゃったんじゃない、カモメが」そうなのか?
 友達とお茶をして別れて、家に帰りこの間落ち込んでいて畜生って気分で買ってしまった世界名作劇場クイズゲームをやってみたが、テラ難しい。名作じゃ無理だからと名作料理なんか選んでみたが、これもまた難しい。一休さんのとんちクイズの方が良かったかも…はぁ。
 実家に帰ったら、近所の黒猫のヤマトが遠くから俺を呼んでいた。ヤマトは俺が1桁の頃から生きているのだが、最初飼っていた人が仕事の時間が長くて不規則なので、俺の家の斜め前の家に昼間預けて仕事に行ってたんだけれども、ある日そのまま引っ越してしまい、そこの家の人が飼う事に。猫を飼う予定なんか無かった家だったから、ヤマトは朝になると外に出され、夜に帰ってくる。サラリーマンのような生活。時々ヤマトは玄関前に置かれた段ボールで寝ている事もあり、寂しいと俺の家に遊びに来てた。
 もういい年なのに凄く元気で、うちの近所をグルグル回って、最近仲間になったロシアンブルー(最初野良猫だと思わなかったが、誰かが捨てたと近所の人に教えられかなりビビった)と遊んだりしている。そして今も俺を見つけると遠くから啼いて近寄ってくる。かわゆいにゃんこだ。今懐いて欲しくて仕方が無いのは、近所に住んでいる白猫なのにシッポだけサバの不思議なにゃんこ。あー、撫でたい、写真撮りたい。
 何故かバカっぽい死置き人のドラマに惹き付けられて丸々見てしまった。証拠物件を持って帰らず帰ってしまう処がなんとも言えず、終わった感想「なんて無駄な時間を過ごしてしまったんだ…」(爆死)。