雨 吹きすさぶ。

 とある物の制作を頼まれたので、布を買いに日暮里まで行ってきた。いやー、午後から出かけたんだけれども、うちの近所は豪雨状態だわ、渋滞してるわ。でも、日暮里に近付いたら雨が普通になったんで、駐車場に車を止めて目的が決まっているから、さっさと買い物終了。帰りに行きつけのスーパーへ向かったんだけれども、うちの近所にさしかかると同時に始まる豪雨。なんだ、このプレイは…。
 スーパーの駐車場も屋上から雨水が屋上から滝のように流れてきていて、洗車出来るんじゃないかという気分に。うちの近所のファミレスも、ちょっとした雨で洗車出来るんじゃないかという気分にさせる。道路より1段低くなった場所にファミレスがあるから、そこの駐車場に勢いよく入ると東映映画のオープニングよろしく雨水がザパーンとなるんだよね(笑)。
 何を食べさせるか考えながら、買い物をする私。決まらない時は他人のカゴをチラッと見て参考にするんだけれども。かいわれ食べようか、アスパラにしようか悩んでいた棚の反対側で、若い女の人がでかい声で「偉いよね〜、あんなにブロッコリー嫌いだったのに、今じゃ毎日でも食べたいって言うんだもん。偉いよ〜!」「もう褒めちゃう!」と、言っていた。『子供はブロッコリー嫌いって子、多いもんね。あの形とか嫌いとか…』と、思ってそっちを見たら、話している相手がどう見ても夫でびっくりした。夫もまんざらでもないようで「そうか?エヘヘ…」と、喜んでいる。まぁ…好き嫌いが減るのはいいか。
 夕飯を作り終えた頃(我が家の夕飯は遅い)、相方が帰れないから迎えに来てくれと言うので、迎えに行く。うー、寒い。雨が雪になってきたよ…まったこ。でも、雪は好きなので駐車場からの帰り道、他人の車に積もった雪を丸めて投げて遊んで帰ってきた。楽しかった。
 そんなこんなで深夜。うちのマダムがやってきた。マダムは最近、仕事先で仲良くなった人の娘(女子高生)が、どうもゴスパンク好きらしくて、私が似た系統だからと色々聞きに来るのだ。以前、「ゴスなお弁当箱何処かに売ってない?」と、いてきたんだが……。そんなの見た事無いわって答えたんだけれども(知っている人が居たら教えてください)。だって、私のお弁当箱は昔から決まって、マイメロディとかとかが定番だったし。後はミスドのおまけとか。
 今日聴きに来たのはゴスな鞄が何処に売っているか、だった。この間我が家から大量に物を持って行った時に貸した鞄がスタッズと十字架の合皮で出来たゴスなでかいショルダーだったんだけれども(こんな感じ)、それを仕事先に持って行ったらしく、そういうのが欲しいって娘が言ってたのよ〜、誕生日にいいわ〜という流れで、我が家に来たそうなのだ。
 そのバッグは海外のゴスブランドの物で、すんごい破格値(元値が5000円位したのに、1000円になってたから買ってきた)だったから買ってきたやつで、鞄なんて一目惚れしまくらないと買わないようにしているから(靴と同じでかなり集めてしまうから)、色々考えて町田か下北沢か、原宿じゃないかと、答えた。
 理解があるし、いい母親だなぁ。普通だったら娘がゴスに走ったら、慌てると思うんだけれども、こうやって娘の欲しそうな物を探してあげて、誕生日とかクリスマスにプレゼントしてあげるって。うちも理解がある方だけれども、多分他人にこうやって堂々と喋ったり出来ないと思う。
 その人はよくマダムに娘さんの話をしてくれるそうで、ゴスな娘と買い物に行ったとかご飯食べに行ったとか、楽しそうに話してくれるんだと。うちのマダムは未だに私の厚化粧を大爆笑するので(まぁ、羽のつけまつげ着けてるしな)、厚化粧で一緒に出かけた事無いし、昔マリスのコスをしてた頃「メイクを落としてから帰ってきて!」と、世間体では無く、自分の生命の危機を感じて、懇願したし(朝、時間かかるからメイクして、着替えやすい服で出かけて、出先で着替えて、また帰り着替えてメイク落として帰ってきたけれども)。
 娘さん好みの鞄が見つかればいいねぇ〜と、言いながら、マダムと外に出たらいい感じに積もっている所があったので、ふたりで雪合戦。うちの近所、夜9時過ぎると人通り少ないから、誰も歩いていない真っ白な道。もうすぐ止むんだと、思うと、なんだか寂しかった。