ジャガーさんの恋人のマリーさんが、大好きな林檎をかじりながらフランス行きの船に乗って、もう長いことになるが、いちお探しに行ってきた。
 初日は、友達のお付き合いでディズニーリゾートパリに行って来た。オープン時間前に空けて、お土産を買わせようとする作戦はある意味凄いなというのが最初の印象だったが、何処でも喫煙可能なのはもっと凄いなと、思った。それから、スペースマウンテン2が恐ろしすぎて言葉にならなかった。ビックサンダーもどうしてこう激しくできるのかという位激しくて、耳のピアスが痛いのなんのって。そんでもって、キャラクターがもう使いすぎていて可哀想だったり、ミッキーよりもプリンセスの方が人気だったり。ミニーちゃんが疲れたから2分休憩になって戻ってきたら、痩せちゃったり、寒いのか腕がタイツっぽいやつじゃなくてビニールだったり、色々あった。ちなみに、お土産はいいものないぞ。あんまりディズニー好きじゃ無い俺が言うんだから、無いんだろう。そんな俺は自分にペッツを、余り気にしないであろうホストファミリーにクリスマスのソックスを買う。こんなんでいいのか。
 友達からマップをもらったので、買い物に行くことにする。9時30分位にシャンゼリゼ到着。さー、どっかのカフェで優雅にコーヒー飲むかなぁと、思ったら、もうルイヴィトンの前に列が出来ている。ええ?!それも日本人っぽい(片手にガイドブックにアジア人の顔だし。まぁ、中には中国の方も混ざっていたかもしれませんが、日本人が多かったですと、透は思っています)。俺は気にせずカフェに行き、コーヒー飲んで、いちおヴィトンに行く。エピのキーチェーンが欲しかったので、有無を言わさずエピと言って、エピを出してもらい、黒!と、言って、黒を見て、買う。俺の即決力は有無を言わさない。俺が使っていて、変だったら親父にあげればいい。親父の葬式用のバッグは昔パリで買ったエピだ(ここからエピにはまる)。スカーフも欲しいものはだいたいこの2、3年間で買ってしまったものだったり、それに近いやつで薄いだけなので、後は建築の本を買ってヴィトンを後にする。出て直ぐに思う。箱を何処かで捨てたい。ついでに紙袋も、ほんとにブランド命じゃない透が此処にいます。
 その後、エルメスに行って、ばあちゃんにスカーフを買う。ほんとは口紅を希望されていたのですが、前回口紅を買ったのは確かサイパンで、クリニークだった?って記憶なので、口紅だけで満足はさせられないぞと、スカーフを買う。本当は俺も欲しいものがあったのだが、大判しかなくて大判は使い勝手に困る場合があるし、洗濯も凄い大変なので、諦めて、ばあちゃんのだけ買う。ばあちゃんがこのタイプを買っていないことを願うが、もし買ってしまっていたら、おばあちゃんにあげよう。ほんとついでだな。
 それから久しぶりで大好きなセフォラで化粧品を勝手に使いつつ、化粧品や香水を必要な分だけ買う。後日、プランタンなら英語が使えるよなぁと、思ったので、プランタンで、前に試してみたら良かったメーカーの収れんの化粧水を買った。いや、メイクの前に収れんは大事だよ。くさいけど(難点)。今回のはジャスミンのにおいがきっつくって、良かったが、日本のってなんであんなにくさいんだよ、ねぇRちゃん!
 母親の希望は紅茶なので、茶葉なら長持ちするだろうと、パリでもいちおお茶を買ってみたが、最近パリにある紅茶屋さんは日本に出店しているので、なんだか「やった!」という感じがない。まぁ、いいや。まっずい、アイルランドの紅茶とゴージャスなイギリスの紅茶を買うので許してください。
 それ以外には服の安売りに行ったり、本をバカみたいに買ってみたりした。それから、カタコンブという死体安置所にも行ってみた。無縁仏の骨でゴージャスに装飾したカタコンブは圧巻だった。最後に出たのが、アパルトマンというのも圧巻だった。
 そしてキャバレーに行き、女を体感したが、俺はやっぱり男が好きだと実感したので、これからは男一筋に行こうと思う。
 夜は時々オペラからエッフェルまで歩いてみたりした。おとなしめの夜景で綺麗だった。スリが多くて危険だの友達は言っていたけれども、そんな気は全くしない。みんな俺には優しい。俺の適当な英語と変なフランス語で十分満足してくれる。みんな優しい。
 パリで食べた、パリの特産らしいソーセージはミノが詰まっていて、おいしかったし、ケーキは何処のお店のもおいしかった。幸せでした。
 飛行機が霧で出なくなるまでは。
 出なくなったので、体調を崩し、2日目も出ないと言われたので、俺は気にせずにビジネスで帰ってきた。親に体調を崩し、ビジネスに乗った旨を伝えた処、請求はちゃんと払うとの一言が帰ってきたので、今回の旅費については自腹なさそうです。